楽天カードは年会費無料なのに、有料級に補償額が高い海外旅行障害保険が付帯します。
しかし海外旅行傷害保険の適用には条件があって、これを知らないと渡航先で後悔するかもしれません。でもこの記事を読んでいれば安心ですよ。
お仕事や家族旅行で海外にはたまに出かけるよ~という方は、条件を知った上でぜひ楽天カードを海外旅行に連れて行って下さいね。
海外旅行が迫っている方は、先に楽天カードを申し込んでから、空いた時間で記事の続きをご覧ください。
この記事では楽天カードの海外旅行傷害保険の内容や適用条件などについて解説します。
海外旅行傷害保険は自動付帯しない
まず注意していただきたいんですが
楽天カードの海外旅行傷害保険は「自動付帯」しないんです!
海外旅行障害保険が付帯するクレジットカードの内、保険の適用には2種類の付帯条件があるんです。
保険適用の種類
- 自動付帯・・・該当カードに入会しているだけで付帯
- 利用付帯・・・旅行代金の全額もしくは一部を該当カードで支払った時に付帯
楽天カードの場合は、2番目のパターン「利用付帯」になります。
すなわち楽天カードの海外旅行傷害保険は、海外旅行の旅費や交通費の全額もしくは一部を支払わないと有効にならないんです!
「えっ、どういうこと?」と面食らっている方もいるかもしれませんね。
自動付帯しないとは、つまり単純に
- 楽天カードを申し込む
- 楽天カードを身につけている
だけでは、付帯のこの海外旅行傷害保険は適用出来ないということなんです。
楽天カードの公式サイトには、しっかりと以下のような説明文が掲載されています。
「付帯の海外旅行傷害保険について」
■ご注意
楽天カードは、日本を出国する以前に、公共交通乗用具(*1)または募集型企画旅行(*2)の料金を楽天カードで支払った場合(補償期間/日本を出発してから3ヶ月後の午後12時までの旅行期間)に限り、海外旅行傷害保険が付帯されます。
※1 公共交通乗用具とは
航空法、鉄道事業法、道路運送法に基づき、それぞれの事業を行う機関によって運用される航空機、電車、船舶、バス、タクシーなどをいいます。(当該旅行のために乗用するものに限ります)。
※2 募集型企画旅行とは
旅行会社が旅行者の募集のためにあらかじめ、旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービス内容並びに旅行者が旅行会社に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し、これにより実施する旅行をいいます。
詳しくは旅行代理店にご確認下さい。(引受保険会社:三井住友海上火災保険株式会社)
楽天カード公式サイト から引用
いかがですか。
このように、
海外旅行の旅費や交通費の一部を出発前に楽天カードで支払わないと海外旅行傷害保険は有効にならないのです。
具体的な旅費などの適用条件については、別記事にまとめていますのでこちらも参考にして下さい。
【関連記事】・楽天カード海外旅行傷害保険が利用付帯で適用される条件は?SUICAなどの電子マネーチャージに注意
楽天カードの海外旅行傷害保険は無料
楽天カードには海外旅行傷害保険が無料で付帯する機能がはじめから装備されています。
年会費がかかるクレジットカードは各種の海外旅行保険がついていることが多いのですが、楽天カードは年会費もずっと無料なのに海外旅行傷害保険があるんです。
こうした保険がついてくる安心ポイントも楽天カードが10年連続でJCSIの顧客満足度調査で1位になった人気の理由のひとつかなと思います。
楽天カードの海外旅行保険の実力は?
海外旅行障害保険付きのクレジットカードをあなたが探しているなら、次のような疑問をお持ちかもしれません。
- 「楽天カードの海外旅行傷害保険って補償金額は十分あるの?」
- 「無料だから適用されるのになにか条件があるのでは?」
- 「ぶっちゃけ海外旅行には楽天カードだけ持っていけば十分なの?」
はじめに答えから言ってしまうと
楽天カードの海外旅行傷害保険は、携行品損害保険も無料でついてくる保険として優秀です。
でも
海外旅行に行くならリスク分散や補償金額の充実を考えて別のクレジットカードも一緒に持っていくべきです。
また
海外旅行傷害保険の適用は利用付帯という条件があるので、楽天カードを旅行前に使うという注意点があります。
海外旅行傷害保険の補償内容は?
楽天カード付帯の海外旅行傷害保険は、海外旅行中の病気やケガを補償してくれるんですが
死亡や疾病、傷害の治療費だけでなく、賠償責任、携行品損害まで補償してくれるんです。
補償金額をまとめてみると以下のような感じになります。
【楽天カードの海外旅行傷害保険補償内容と金額】
補償内容 | 楽天カードの保険金額 | 楽天プレミアムカードの保険金額 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
傷害治療費用 | 最高200万円 | 最高300万円 |
疾病治療費用 | 最高200万円 | 最高300万円 |
賠償責任 | 最高2,000万円 | 最高3,000万円 |
携行品損害(免責金額3,000円) | 最高20万円 | 最高50万円 |
救援者費用 | 最高200万円 | 最高200万円 |
ポイント
※救援者費用の一例
- 海外旅行先のダイビングやスキーで行方不明になったときの捜索費用
- 日本へ医療搬送されたときの飛行機代
- 海外で入院して家族を日本からの呼ぶ場合の渡航費
年会費無料にも関わらず、これだけの補償金額がついているなんて楽天カードは正直サービスがいいと思います。
海外旅行先によってのリスクや期間などによって考え方は変わるかもしれませんが、無料でこれだけの補償がついてくるなら合格点と言えるのでは。
補償金額がもの足りないなら上位カード
通常の楽天カードの海外旅行傷害保険の補償額ではちょっと不安だと感じる方もいるかもしれませんね。
年会費が別途必要な楽天プレミアムカードなら、傷害死亡・後遺障害で最高5,000万円、傷害・疾病治療費用が最高200万円と高額補償になります。
・楽天プレミアムカード公式サイト
楽天プレミアムカードは年会費が11,000円かかりますが、1,200カ所以上の海外空港ラウンジで使える
プライオリティ・パスに無料で申し込みできます。
海外出張などが多い方は、他社のゴールドカードを持つよりも割安で、こうした特典を受けることが出来るのでお得ですよね。
また楽天市場のSPUのポイント還元率も通常の楽天カードにくらべていいので、もし楽天市場で月々2万円以上お買い物をするなら、年間で12,000ポイント貯まるので楽天プレミアムカードの年会費の元を取ることも可能です。
もっと補償金額を充実させたいと感じるなら、上位カードを検討されてもいいかもしれませんね。
楽天プレミアムカード |
||
年会費 | 11,000円 | |
国際ブランド | VISA,mastercard,JCB,AMEX | |
入会特典 | 合計最大10,000ポイント | 新規入会特典:3,000pt
利用特典:2,000pt プレミアムカード入会特典:5,000pt |
空港ラウンジ | 利用無料 | 国内・海外とも |
海外旅行傷害保険 | 最高5,000万円 | 利用付帯 |
国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円 | |
ETCカード | ◯ | 年会費無料 |
海外旅行には複数カード持ちがおすすめ
楽天カードは無料でも十分な海外旅行傷害保険が付帯するんですが、海外旅行には複数のクレジットカードを持っていくことがおすすめです。
あまりメジャーなクレジットカードではないんですが、横浜インビーテーションカード(通称ハマカード)なら、年会費は永年無料なのに海外旅行傷害保険が自動付帯で補償額も充実しています。
・横浜インビーテーションカード公式サイト
楽天カードとハマカードの年会費無料カード2枚持ちで海外旅行を楽しむのもオススメです!
名 称 | 横浜インビテーションカード(通称:ハマカード) | |
年会費 | 永年無料 | |
国際ブランド | mastercard | |
入会特典 | 合計最大2,000円分 | 入会でもれなく:1,000円分
Jリボ登録で:1,000円分 |
空港ラウンジ | ✕ | |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 | 自動付帯 |
国内旅行傷害保険 | 最高1,000万円 | 利用付帯 |
ETCカード | ◯ | 年会費無料 |
利用付帯の条件に気をつけて海外旅行を楽しみましょう
以上、楽天カードの海外旅行傷害保険適用条件に落とし穴!補償金額だけじゃない注意点に気をつけて...という話題でした。
海外では時差や環境の違いから、思わぬ病気やケガになる可能性が日本よりも多いです。
日本の健康保険が適用にならない海外で旅行を楽しむなら、クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険も上手に活用してくださいね。
繰り返しになりますが、楽天カードは海外旅行傷害保険は利用付帯なので旅費の一部や空港へのタクシー代などを楽天カードで支払うようにしてくださいね!
楽天カードで海外旅行傷害保険が利用付帯になる交通費などの具体的例については、以下記事でまとめていますのでぜひ合わせてお読み下さい。
【関連記事】・楽天カード海外旅行傷害保険が利用付帯で適用される条件は?SUICAなどの電子マネーチャージに注意